真夏のダニ駆除(室内全体)
夏場に大量発生するダニは体中が痛痒くなるだけでなく、アレルギーや咳が止まらなくなる可能性もあります。
一般的なダニ対策
一般的なダニの駆除方法
・天日に畳やカーペットを干す。
・布団や枕を洗濯した後で、乾燥機を高温に設定して乾燥させる。
・エアコンで冷房を使用した後で、除湿機能を使用する。
・こまめに清掃をする。
またダニを駆除したとしても、ダニの死骸はアレルギーの原因になります。
そこでダニを退治した後は、丁寧に掃除機などでダニを吸い取る必要があります。
ダニの繁殖条件
・気温25~30度
・湿度60~80%
・十分な栄養物(ダニのエサ)がある
つまり6月の梅雨時期から9月の残暑の時期までは、ダニが多量に繁殖する可能性があります。特に室内に犬や猫などのペットを飼っている場合や、雨漏りや水漏れした住宅では注意が必要です。
通常は布団やカーペット畳やソファなどで繁殖しますが、暗い場所を好むので押し入れやクローゼットの衣類や座布団などにも大量に隠れてます。
多量のダニが発生した場合の対策
特に害獣の影響やペットなどの影響で室内に多量のダニが発生している場合には、ダニが繁殖し易い布団やクッションを洗濯したり、畳を天日に当てて干したりしても高い効果が得られない場合があります。
ダニの燻煙剤で駆除する
そのような場合は室内にはダニ駆除の為の燻煙剤を使用する等の方法もあります。しかしダニが大量に発生していると、数日から1週間ごとにダニ駆除を施す必要があります。
またダニの燻煙剤は高齢者や持病を抱えた方の身体に影響を及ぼす可能性もあるので、刺激の低い燻煙剤を複数回に亘り使用するようにして下さい。
ダニの忌避剤で駆除する
室内の手が届かない場所にもスプレー式のダニの忌避剤を噴射すると、ダニの嫌がるハーブが配合された成分がダニを駆除してくれます。また密閉されたクローゼットや押入れには設置式のダニの忌避剤が効果を発揮してくれます。燻煙剤とは違い高齢者や子供やペットにも害はないので、安心して長期間に亘り使用できるのが特徴です。
室内全体を高温にする
ダニには繁殖条件があるように、死滅条件も存在します。
ダニの死滅する条件は下記のような点です。
・エサを無くす。
・気温を50度以上にする。
・真空にする。
・水分を与えない。
この中でも、現実的に可能な対策は気温を50度以上にすることだけです。
それでは室内を50度以上にするための手順を御紹介します。
室内のダニを退治する具体的な対策
1:室内を片付ける
室内が高温になると影響が出る家財を室外へ移動します。
特にパソコンやデジタルカメラなどの精密家電品はデータが損傷する可能性があります。
また、SⅮカードやUSBメモリーなどだけでなく写真や絵画など、熱に弱そうな物は全て移動して下さい。
2:室内に除湿器をかける
室内に湿気があると温度を上げても乾燥しにくいので、予め除湿器で少しでも湿度を低下させておきます。
出来れば湿度が40%以下になるまで、除湿するようにして下さい。
自宅に除湿機が無い場合はこの作業を省略して次に進んで下さい。
3:室内を閉め切る
室内の温度を上げても空気が流れる状態にあると、湿度も上昇して蒸し暑い部屋になってしまいます。少しでも湿度を上昇させないために、部屋を閉め切り空気の流れを抑えます。また、襖や引き戸に隙間が生じている場合には養生テープなどで隙間を塞ぎます。
3:室内を高温にする
石油ストーブやガスファンヒーターなどで室内を高温にします。
目安としては室温50℃以上の状態が30分以上続くようにして下さい。エアコンでは50度以上の高温にならない可能性が高いので、御勧めは石油ストーブか石油ファンヒーターの使用です。この方法はダニに限らず小さい害虫も一網打尽に出来るのが特徴です。
殆どの小さな害虫は気温50度の状態で1時間以上生存出来ません。
6:窓を開けて換気する
室温50℃以上の状態を維持したまま、1時間程度経過したらストーブやファンヒーターの電源を切ります。その後、窓を開けて空気を入れ替えて下さい。
7:掃除機をかける
窓を閉めて死滅したダニの死骸や糞を掃除機で吸い取ります。(生きているダニは掃除機で吸っても、カーペットや畳にしがみつき、なかなか吸い取れません)
床の畳やカーペットに、時間をかけてしっかりと掃除機をかけます。
8:空気清浄機をかける
空気中を漂っている粉々になったダニの糞や死骸を空気清浄機で吸い取ります。
ほうきで掃いたり掃除機をかけても、空気中に漂っている全てのダニの死骸や糞は取り除く事が出来ません。(掃除機をかけると糞や死骸が空気中に舞うからです)
空気清浄機が無い場合は、窓を開けて扇風機で室外に送風して下さい。
※室内を長時間に亘り高温にする場合は、クロスが捲れたり寿楽壁にクラックが生じる可能性があります。十分に注意して作業を行って下さい。