大人アレルギーの原因?!
大人になってから咳や喉の痛みなどの喘息の症状が出る人の中には、アレルギー性の喘息になっている可能性があります。
その喘息の原因の1つにチャタテムシが挙げられます。
チャタテムシ(茶立て虫)
チャタテムシとは・・・?
チャタテムシはシラミの仲間で0.9~1.3㎜ぐらい大きさの昆虫です。その種類は数千種類以上存在します。ダニと間違われやすい生き物ですが、ダニ(0.1~0.4㎜)とは大きさが違うので簡単に見分けられます。
チャタテムシは本やダンボールや畳やカーペット等の周辺に発生します。特に本を立てている上部の縁に堆積したホコリやチリに発生したカビを好んで食べます。他にも粉物やチーズや御菓子のカス等も食べます。
チャタテムシのメスは頻繁に産卵してどんどん増殖します。
チャタテムシが死ぬと、死骸がアレルギー性喘息の原因になりますので健康被害を被らないように対策が必要です。
チャタテムシが身体に入り込む
1:住宅内でチャタテムシが死ぬ。(秋ごろ)
2:チャタテムシの死骸が乾燥して干からびる。(春ごろ)
3:死骸が細かい粒子になる。
4:人が呼吸すると粒子を吸い込んでしまいアレルギー性の喘息になる。
チャタテムシが生息している場所
チャタテムシは寒い場所が苦手で、暑くて多湿な場所を好みます。つまり梅雨から真夏の時期が最も活発に活動する期間です。
・布団の中
・カーペットの中
・本の上部の縁
・棚の上のホコリの中
・段ボールの中
・開封した食材の中
・その他ホコリが溜まり易い場所
チャタテムシの防除対策
チャタテムシの死骸の清掃
1:少し濡れた雑巾や除菌シート等で畳やフローリングを拭きます。
2:頭に保護キャップを被りマスクを付けます。
3:掃除機をかけます。
4:窓を開けて換気するか、部屋を閉め切って除湿器をかける。
※1番と3番を逆にしている人が多いですが、先に掃除をかけてしまうとホコリが飛び散り、雑巾がけをした後から、ゆっくりホコリが部屋中に降り注いでしまいます。
先に表面のホコリを舞い散らさない事が重要なポイントです。
食材の保存方法
チャタテムシは下記の食材などを好んで食べるので、開封した食材は密閉できる容器で保存して下さい。
・乾麺(パスタやそうめん)
・粉物(小麦粉やパン粉)
・かつお節
・スナック菓子類
・チーズ
・穀物(米など)
開封した部分を洗濯ばさみや輪ゴムで留めても、チャタテムシは侵入してくる場合が多いので、密閉できる容器が無い場合は冷蔵庫で保存するようにして下さい。
チリやホコリの除去
1:ホームセンター等で薄くて透明なアクリル板を購入します。
2:棚の広さ(幅×奥行)に合わせてカットします。(店でもカットしてくれる)
3:アクリル板を並べてある本の上に敷きます。
4:定期的にアクリル板を外して浴室で洗うか除菌シートで拭きます。
※普段読まない本になら家庭にあるラップを敷いても構いません。
※布や紙では逆効果になる場合があり、あまり効果が期待できません。
換気や除湿対策
チャタテムシは乾燥した場所が苦手です。住宅の湿気が溜まりやすり場所は除湿したり風通しの良い状態になるようにして下さい。
また畳やカーペットなど洗濯出来ないものは、1年に数回は屋外で日光に当てて清掃や除湿をするようにして下さい。
※長時間、日光に当てると畳やカーペットは日焼けしますので、日光に当てる時間には注意して下さい。
ダンボール箱の処分
段ボールの箱を放置しておくと下記の様な危険が生じる可能性があります。
・ダンボールに埃が溜まりチャタテムシのエサになるカビが繁殖する。
・チャタテムシが住み着きダンボールの隙間で死骸になる。
・寒さに弱いチャタテムシに防寒出来る環境を提供してしまう。
チャタテムシとは関係ありませんが、ダンボール箱はゴキブリの産卵場所としてもよく知られています。
ダンボール箱は断熱性に優れている便利な入れ物ですが、害虫にとっては快適な繁殖場所や産卵場所になっています。使い終わったダンボール箱は早めに処分するようにして下さい。
チャタテムシ対策のまとめ
チャタテムシの対策として有効なのは下記の対策です。
・ダンボール箱を廃棄する。
・本の上部の縁の清掃する。
・開封した食材を容器で密閉する。
・室内の換気や除湿を心掛ける。
・1年に数回は畳やカーペットを屋外で日光に当てる。
また屋外からチャタテムシの浸入を許さない為にも、玄関や犬走りやベランダdなどのこまめな清掃を心掛けるようにして下さい。
最後まで御拝読頂き有り難う御座いました。