意外なゴキブリの浸入経路 2

家でゴキブリを発見した時に、「毎日きちんと掃除をしているのに、いったい何処から部屋に侵入しているのだろう?」と疑問に感じたことはありませんか?
実はゴキブリは意外な侵入経路を辿って住宅の室内に入ってきます。

シンクの下の金具の隙間をチェック

システムキッチンのシンクの下のフロアキャビネットの扉を開けると、通常は縦に排水管が通っています。
このフロアキャビネット(収納スペース)の床板と、排水管との隙間を塞ぐために取り付けられている防具キャップ(銀色の金具)が無かったりズレていたりすると、その隙間からゴキブリが侵入してきます。
システムキッチンや洗面化粧台のフロアキャビネットを開けて、防具キャップが取り付けれれてなかったら、その隙間を布テープやセロテープで塞ぐだけでも十分効果があります。

ルーバー窓を開ける時は注意が必要

住宅のルーバー窓を開けたまま放置しておくと、その隙間からゴキブリが侵入することがあります。
それでもルーバー窓を換気の為に開けたい場合は、外壁のルーバー窓の周囲に防虫塗料を塗っておきましょう。
そして室内側のルーバー窓の周囲には、ゴキブリ用の粘着シートを取り付けておくと侵入防止効果が高くなります。

うっかりゴキブリの卵の室内に持ち帰り

段ボールにはゴキブリの卵が産みつけられている場合があります。
室外に長期間放置されていた段ボールや、あまり綺麗ではない段ボールを室内に持ち込む際は、気を付けてチェックしてみて下さい。
ゴキブリの卵の特徴は、大型と小型のゴキブリで違いはありますが、
・産卵時期は4月~10月頃が多くの気温が20℃以上になる場所で産む。
・卵は30~40日で孵化して、1粒の卵鞘から15~40匹のゴキブリが誕生する。
・数日~3週間位のペースで卵を産み続ける。
・細長いカプセル型(10㎜×5㎜)をしている。
・色は茶色~黒色で、孵化直前は赤茶色に変化する。
等です。
ゴキブリの種類によって産卵のペースや寿命に多少の違いはありますが、1匹のゴキブリが半年ぐらいの寿命の間に、150~300匹のゴキブリを誕生させている計算に計算になります。

屋根裏の換気口

ゴキブリは屋根裏の換気口の隙間から小屋裏(屋根裏)に侵入して、屋根裏から壁内に入り込み室内に出てきます。
小屋裏の換気口を塞ぐわけにはいきませんが、換気口周辺にゴキブリ用の粘着シートを設置しておけば、一定の侵入防止の効果は期待できると思います。

分電盤(配電盤)の隙間をチェック

玄関の近くにある電気の分電盤の隙間があれば、ゴキブリが室内に浸入してくる可能性があります。分電盤の中には電気の配線が多くあるので、事故の原因にも成り兼ねません。
床下や小屋裏から壁内に侵入したゴキブリが、分電盤の隙間から室内に出てくる経路になっていることがあります。
気になる場合は、一度分電盤のケースを外して隙間が空いているかどうか確認してみて下さい。

ゴキブリの侵入経路のまとめ

ゴキブリは雑菌を住宅内に持ち込むので、室内の衛生面や人の健康面にも影響を与える可能性があります。
ゴキブリの好きな場所は、下記の点を満たしている環境です。
・温度が高い(20℃以上を好む)
・湿度が高い(60%以上を好む)
・食料がある(お菓子の食べカスから紙類なども食べる)
少しでもゴキブリが繁殖しないようにする為にも、定期的な清掃やゴミ処理を心掛けて下さい。

もし『意外なゴキブリの浸入経路1』を御覧頂いていない場合は、是非御一読して下さい。

意外なゴキブリの浸入経路 1

意外と知られていないゴキブリの浸入経路

室内を綺麗に掃除したり清潔に保ったりしていても、何故か発生するゴキブリに疑問を感じた事はありませんか?
実はゴキブリは意外な経路で住宅に侵入しています。
ゴキブリの侵入経路を断つことで、少しでも室内への侵入を阻止して下さい。

見落としがちなエアコンの排水口

夏場はエアコンの排水口(直径1~2㎝)から定期的に水が排出されるので、ゴキブリも侵入しにくいのですが、エアコンを使用しない時期にはゴキブリにとって建物の外と中を繋ぐ格好の通り道になってしまいます。

依頼者の中には驚かれる方もみえますが、この侵入経路はゴキブリにとって非常にメジャーな玄関になってしまっています。
ですから、エアコンを使わない間は排水口を塞ぐように心掛けて下さい。

その方法も簡単です。
排水口の先端にキャップをハメてしまえばいいのです。
排水口を塞ぐキャップは100円均一などで販売している場合もありますが、専用のキャップが無い場合には、セロテープで『ぐるぐる巻いておく』だけでも十分効果は発揮出来ます。
スグに出来るゴキブリ侵入防止策なので、やってない方は是非実行してみて下さい。

台所やトイレや浴室の換気扇

次は、水回りの換気扇です。台所の換気扇には蓋があり、一見するとゴキブリが侵入できそうも無い感じに見えますが、意外と隙間が空いていてゴキブリ程度の昆虫なら簡単に侵入出来てしまうスペースがあります。

特に台所の換気扇付近には、調理中の『様々な匂いが付着している』ので、ゴキブリが集まりやすい状態になってしまっています。
本当は換気扇の外側にフタをしておけると良いのですが、現実的には調理のたびにフタの取り外しをするのは面倒です。

そこで外壁側の換気扇の廻りを清掃して、粘着テープなどを貼っておくとゴキブリが侵入するのを阻止出来ます。
又は、換気扇の外側に防虫塗料を塗っておくのも侵入予防に役立ちます。

侵入経路の王道は水回りの排水口

ゴキブリが室内に浸入する経路の王道は洗面所や台所や浴室の排水口です。
基本的に排水管は『臭いの逆流を防ぐ為に、配管内に滞水している構造』になっています。つまり本来、昆虫や害虫が排水管を通って室内に侵入するのは不可能なハズなのです。しかし排水管にゴミが溜まったり髪の毛が詰まったりするのが原因で、滞水しているハズの水が抜けてしまっていることがあります。
そうすると、ゴキブリにとっては室内への便利な通路になってしまいます。

この排水口からの浸入を防ぐ手段として、定期的に『配管をゴミごと溶かして洗浄してくれる洗剤』で、配管の清掃をおこなって下さい。
洗浄剤はホームセンターなどで販売していますし、洗浄剤を入れて数十分後に水で流すだけなので、たいして面倒な手間ではありません。

ゴキブリと同伴・・・?

これも意外に思われるかも知れませんが、玄関や勝手口から堂々と入ってくるケースです。
換気の為に扉を開けていると、その隙間からゴキブリが侵入してしまいます。
また人が出入りする瞬間に、一緒にゴキブリが入ってきてしまう事も結構あります。
特に夜間だと玄関扉の付近にゴキブリがいても気付きにくいので、簡単に浸入を許してしまいます。

玄関や勝手口を換気の為に開ける際は、網戸を設置するなどして害虫の侵入を防ぐと良いと思います。

御興味のある方は『意外なゴキブリの浸入経路2』も御一読下さい。