布団のダニ退治

住宅の何処にでも発生する迷惑なダニですが、ダニが一番多く生息する場所は布団の中です。特に枕元の布団や枕の中に多く生息しています。それはチリダニの大好物が頭のフケだからです。
誰でも布団に発生するダニは少しでも減らしておきたいのではないでしょうか?
ここでは布団のダニを退治する方法をいくつか御紹介させて頂きます。
御家庭で使えそうな『ダニ退治作戦』があれば是非実践してみて下さい。

ダニの特徴

住宅に住み着くダニはイエダニやチリダニやコナダニなど複数種類存在します。住宅に住み着くダニは概ね下記のような場所で繁殖しています。

・チリダニは布団やぬいぐるみや畳やカーペットなど
・コナダニは開封した粉物やスナック菓子など
・イエダニはドブネズミやクマネズミなど
・ツメダニはカーペットや畳やソファや布団など

ダニの繁殖条件
・温度 20~30℃
・湿度 60%以上
・適当な栄養

ダニの死滅条件
・気温50度以上の状態が30分以上

掃除機で吸い取れるのは死骸と糞だけ

掃除機でダニを吸い取ろうとしても、意外と生きているダニは吸い取れません。
それはダニが吸い込まれないようにカーペットや畳にしがみつく為です。
また明るい部屋ではダニが畳の下の方に潜ってしまい、掃除機ではうまく吸い取る事が出来ません。掃除機でダニを吸い取る為には、まずダニを死滅させる必要があるのです。

布団のダニを退治する方法

アイロンで退治する作戦

1:熱反射シートを敷く
熱反射シートを敷いて、その上に布団を敷きます。

2:部屋を暗くする
ダニは暗くなると活動的になり、移動を開始します。

3:1時間ほど待つ
ダニが布団の表面に出てくるのを待ちます。

4:布団の上に当て布をする
布団が焦げないように当て布を敷きます。

5:スチームアイロンを当てる
当て布の上からゆっくりスチームアイロンを当てます。
スチームアイロンは100℃前後になります。

6:スチームアイロンとあて布を外す
ダニは60℃以上で死滅します。
ダニの死骸が飛び散らないように、ゆっくり当て布を外します。

7:掃除機をあてる
布団に掃除機をあててダニの死骸を吸い取ります。
出来るだけ丁寧に時間をかけて吸い取って下さい。

8:当て布にも掃除機をあてる
あて布にも掃除機をあててダニを吸い取り、洗濯をして下さい。

黒布を被せる作戦

1:天日に布団を干す
ダニを退治しようとして布団を干しても、ダニは熱を避けて日光が当たらない内側に移動します。

2:布団を裏返して干す
布団を裏返して干しても、再びダニは日光があたらない内側に移動します。

3:布団の表面温度は50℃以下
真夏の暑い時期でも布団の内側は50℃を超えません。
つまりダニは死滅しないのです。

4:布団を真っ黒の布袋に入れる
大きな布袋が無ければ、黒い生地を縫って作って下さい。

5:熱反射シートをかける
布団を干すベランダや物干し竿に熱反射シートを敷きます。

6:黒い布袋入りの布団を天日干しする
黒い布に布団を入れることで、布団内部の温度も60℃を超えます。

7:数時間放置する
天日に数時間あてることで、布団内部のダニが死滅します。

8:掃除機で吸う
黒い布から布団を取り出し、掃除機でゆっくりダニの死骸を吸い取ります。

車内の熱を利用する作戦

1:夏場
晴れた夏場にしか使えない作戦です。

2:車内のシートを倒す
少しでも社内の使えるスペースを広くします。

3:車内に布団を入れる
真夏の車内に布団を入れます。
丸めてでも構いませんが、なるべく広げた方が効果的です。

4:1時間以上放置する
車内の温度が50℃を超えるのでダニが死滅します。

5:掃除機をかける
車内から布団を取り出して、掃除機で布団のダニを吸い取ります。

6:車内も掃除する
車内用のハンドクリーナーで座席や床の死滅したダニを吸い取ります。

7:黒い布に入れる
車内の清掃が面倒な方は、布団を黒布で包んでから車内にいれて下さい。

8:座布団やぬいぐるみ等もOK
布団に限らず、座布団やぬいぐるみや枕や毛布や衣類にも可能な作戦です。
車内に入れている間に、それぞれの置き場所も除菌や清掃して下さい。

布団乾燥機を使う作戦

1:布団をビニール袋に入れる
布団を耐熱性の高い大きなビニール袋に入れます。

2:布団乾燥機をかける
1時間程度、布団乾燥機を作動させる。
布団の種類に応じて判断して下さい。

3:布団を取り出す
ビニール袋から布団を取り出します。

4:掃除機をかける
掃除機で40~50分ほど時間をかけてダニの死骸や糞を吸い取ります。

布団の湿気を減らす作戦

1:布団を仕舞わない
朝起きたらスグには布団をたたまず湿気を減らします。

2:布団の風通しをよくする
室内で布団を、衣装ポールや洗濯ロープに掛けます。
脚立を広げて、その上に布団を置いても構いません。

3:室内を閉め切る
室内を閉め切って空気が流れない状態にします。

4:除湿器をかける
除湿器の設定を衣類乾燥にして、布団の近くに置きます。
定期的に除湿器を当てるだけでもダニを減らす効果はあります。

布団以外のダニも退治

布団以外のダニも退治する方法をいくつか御紹介します。

ドライヤー作戦(小物)

1:ビニール袋を用意する
なるべく厚手の熱に強いビニール袋を用意します。

2:ぬいぐるみや布製ポーチを入れる
ビニール袋にダニが存在していそうなぬいぐるみや布製バッグなどを入れる。

3:ドライヤーを準備する
ビニール袋の入り口にドライヤーの送風口をあてて紐で縛ります。
※熱に弱い素材や高級な布製品などはやらないで下さい。

4:ドライヤーの熱を加える
約30分間、ドライヤーをあてて熱風をビニール袋内に送ります。

5:掃除機をあてる
ビニール袋からぬいぐるみ等を取り出して掃除機でダニの死骸を吸い取ります。

アイロン作戦(畳編)

1:畳を掃く
簡単に畳の誇りや塵を取り除きます。

2:室内の薄暗くする
室内を薄暗くして、ダニが活動しやすい環境にします。

3:1時間ほど放置する
ダニが畳の表面付近に出てきます。

4:畳に当て布を敷く
畳が焦げないように当て布を敷きます。

5:スチームアイロンを当てる
あて布の上からゆっくりスチームアイロンを当てていきます。
ゆっくり時間をかける事で、畳の内部にも熱が伝わっていきます。

6:濡れた布雑巾で拭く
当て布を外して、少し濡らした雑巾で畳の目に沿って丁寧に拭いていきます。

7:畳に掃除機を当てる
畳の目に沿って、丁寧に掃除機でダニの死骸を吸い取っていきます。

8:空気清浄機を作動させる
室内を閉め切り、空気清浄機を運転させます。
空気中に浮遊しているダニの死骸や糞を綺麗にします。
空気清浄機が無い場合は、窓を開けて空気を入れ替えます。

布団のダニ退治のまとめ

上記の作戦以外にも、コインランドリー等にある大型の乾燥機にぬいぐるみや布団を入れて高温で乾燥させると、殆どのダニは死滅します。
住宅のダニを壊滅させることは難しいですが、その数を減らすことは十分可能です。
基本的に
『ダニは50℃以上の状態が30分以上続くと死滅します。』
『ダニが死滅した後でも、死骸や糞を吸い込むと身体によくない。』
『生きているダニは掃除機で吸い取れない。』
だけでも、覚えておいて下さい。

最後まで読んで頂き有難う御座いました。